’06サーフトリップ  〜蒼い海と白い豚骨スープにあくがれて〜


2006年6月末、突然7月に2週間もの休み(@_@;)がとれることとなった。

こんな機会は10年近く前にサラリーマンを辞めたとき以来。その時はニュージーランドで3ヶ月スキー・スノボをした。しかし今回は突然すぎてパスポートもない。今は夏、国内ならサーフィンかウインドだ。2週間を有効に使うには梅雨を明けている沖縄か?でも折角なら行った事のないない土地に行きたい。それなら九州か四国。四国は近いから短期の休みでも行けるだろうとゲレンデは九州に決まった!


7月7日金曜日

車にサーフボード2枚、シュノーケリング道具、1週間分の着替え、ノートPC、デジカメ、カセットコンロや鍋、布団等を積み込んで、夜中に南西方面へと走り始めた。


7月8日土曜日

現在、九州は台風3号の影響で大荒れとなり、あちこちで災害に見舞われている。そこで、かねてから行きたかった『姫路城』へ寄り道をした(サーフトリップか?^^;)。


暴れん坊将軍でよく見る立派な姫路城


7月9日日曜日

今日は山口県の『秋吉台』(だからサーフトリップは…?)。
昔、教科書で見たとおりの景色。
天気もよくツーリング客でも賑わう。


まるでXPの初期画面のような秋吉台



外気温が35度以上のこの日、『秋芳洞』は絶好の避暑。
洞窟を一人で歩いていると、自分のすぐ前を歩く女性2人がこんな会話を始めた。

女性A 『こんな所を独りで歩いていたら頭がおかしくなりそうだね!』
女性B 『ホント!ホント!違う世界に連れて行かれそう!』
女性A 『やだ〜。こわ〜い。』

と、言って女性A&Bが後ろを振り向くと、一人で気配を消して歩く自分に気がつく。

女性A&B&自分 『・・・・。』


とっても涼しい秋芳洞



いよいよ九州へ初上陸!絶好の晴天で『関門橋』からの撮影に備えカメラの電源を入れる。さあ、キタ−!!・・・って、下道だから『関門トンネル』じゃん!完全に忘れてた(ーー;)


関門トンネルは普通のトンネルだ


気を取り直して『太宰府天満宮』へ。完全に観光旅行となってきた。


太宰府天満宮は南国っぽい感じ!?


太宰府天満宮で歴史や風土を感じていると、なにやら雰囲気と合わない青いものが!?
そう!サッカーW杯ジャパンブルーの期間限定おみくじだ(*_*;
しかし肝心の日本は6/22に敗退済みで何とも間の抜けた感じだ。


ジャパンブルーおみくじ・・・


この日は福岡で7月上旬の観測史上最高気温37.6度を記録し、とにかく暑い。
こんなときは温泉でサッパリしたい。そんな気持ちでたどり着いた温泉が『9周年記念で半額』というのを半年も前から開催中だった(もうすぐ10周年じゃん^^;)!9周年記念って九州(9周)だから?
しかも元の料金が300円だから半額で150円!とってもリーズナブル(^^)


7月10日月曜日

九州入りして2日目、『熊本城』観光。(九州に着いてるのにまだ観光^^;)
熊本城は来年で築城400年!それに向けて本殿の再建なども行われていた。
この城の印象は黒い。悪役の城のようだがカッコイイ!?


築城399年の熊本城!惜しいっ!


次に目指すは『阿蘇山』。(海に行けよ>俺-_-;)
火口の湯だまりに、なんとなく感動!山も地球も生きてるんだね!


阿蘇山の火山ガスには注意が必要!



7月11日火曜日

やっと最終目的地の『お倉ヶ浜』についた(^_^;)
台風3号のウネリが少しあるようで、波のサイズは胸〜肩
午後にはサイズUPして肩から頭半のウネリが入る。
遠州で頭半なら乗らないけど、ココの波はメローでパワフルなタルイ波。
自分のようなレベルでも乗れてしまう。



しかし波のパワーは半端じゃない。いったん波に巻かれるとアウトに出るのは容易ではない。
自分の横に車を停めていた人がその波のパワーでリーシュコードを切ってしまい、車の鍵も一緒にロストしてしまった。自分が携帯を貸してJAFを呼び無事解決!そんなことでこの横の車の人と仲良くなった。ちなみに自分もこのあとで波に巻かれリーシュを切った(T_T)

彼は福岡からこのゲレンデまで毎週6時間かけて車泊でやってきている。今夜の車泊し明日も乗るらしい。類は友を呼ぶ!
すぐに打ち溶け合え、夕飯は宮崎を代表する郷土料理のチキン南蛮の店『おぐら』へ案内してもらう。その後も酒を買い込みゲレンデの公園で深夜まで芋焼酎を味わった。彼は自分より10歳も年下だが共通の趣味に年齢は関係ない。(と、自分は感じたが^^;)海、山、仕事、恋愛など多岐にわたって語り合った。


7月12日水曜日

今朝の波は腿〜腰でメローなタルイ波。しかし午後にはサイズがダブル近くなりテトラの横で乗るも胸サイズ。ちょっと危険を感じて早めに終了し宮崎の観光に出かけた。


クルスの海


馬の瀬



7月13日木曜日

午前中はテトラ横で腿サイズのメローなタル目の波に乗る。
午後は、やはり今日も頭オーバー!頭半の良質な波を満喫。


お船出の湯


豚足



7月14日金曜日

午前中は肩〜胸サイズ。午後は腰サイズ。波質も最高だ!
自分の中では過去最高のライディングができた。


ハヤシマンのチューブ、リッピング、エアー!(もちろんウソ^^;)



7月15日土曜日

宮崎へ来て初めての休日。早朝5時で駐車場は満車となった。


休日の駐車場

海は今日も良い波でサイズは膝〜腿程度。人は多いが波も数箇所で割れ、乗っている人もガツガツしていない。
周りにには十分注意していたのに、ついつい
前乗りになってしまい、すぐに自分から頭を下げると、相手からは『こんにちわ』と、声をかけられ、逆に困ってしまった(-_-;)どうやら前乗りに必ず文句を言う遠州灘の制度(?)とは違うらしい・・・!?


レギュラーもグーフィーも楽しめる


テトラ付近はロング向きな波質



7月16日日曜日

今日もサイズは膝〜腿だが少し波質は落ちた。それでも早朝から多くのサーファーで賑わう。家を出て10日目、波乗り6日目で疲れもあり、今日は午前中だけ乗って午後は温泉でゆっくり過ごした。


朝5時でも海にはたくさんのサーファーがいる。



7月17日月曜日

今日も天気は最高。晴天が連続11日目。
しかし波質も悪くなりスネ〜膝の波が午後にはフラットに。スネ以下でタル目の波でもパワーがあって、そこそこ乗れるところがいい。ここまで来た甲斐があった。


今日も晴天



7月18日火曜日

ついにお倉ヶ浜、金ヶ浜もフラットになった。PCで情報を調べ南下を始める。
そこへちょうどくるまやさんから『恋が浦』が良いとの転送メールをハイテンさんが送ってくれた。

途中、プレステで乗りまくった波がある『シーガイア』に寄り道。サーフィンショーはあるらしいが一般人はサーフィン禁止(ボディボードタイムはあります)だと初めて知った(;O;)宮崎なら波が悪くてもシーガイアがあるって思ってた・・・。

海沿いに『道の駅フェニックス』を発見。最高の眺めのなか、気になるソフトクリームがあった。その名も『海老ソフト』!ご当地物には目がないけれども、これは食べきる自信がないから、無難に『あしたばソフト』を注文。見た目の通り抹茶とアロエを足したような味でおいしかった。次回、ココに訪れることがあれば海老ソフトも体験してみよう。


こだわりバニラ
マンゴー
あしたば
えび?

そして150km南下して着いた『恋が浦』は海外の海のような透明度
広い
ビーチには自分を含めて3人。人が少ないのは波のサイズが小さいのもあるが、どうやらこの先の道が先日の台風で通行止めとなり鹿児島方面からのアクセスが悪くなったからのようだ。


海外の海を思わせる恋が浦

すぐに海パンをはいてテイクオフ!超気持ちいい!乗っているとボード上から海底まで見える!んっ!?海底は・・・リーフじゃん(+_+)この日、唯一ブレイクしていたポイントは水深1m程度のエリアがリーフで、その前後はサンドバー。テイクオフしたら中途半端な位置で落ちることができない。最後(砂地まで)まで乗り倒さなければリーフで足はズタズタに!!!って程、大袈裟ではないけど意識して乗ったら普段より長く乗れた(^^)
最後はゲレンデに自分一人となり
シュノーケリングもしてきた。綺麗な海に感動。


水中撮影!魚はいなかった・・・



7月19日水曜日


朝はお倉ヶ浜に戻り海に入る。しかし波はフラット〜スネで速い波。まるでいつもの浜松の波だ。サーフトリップも13日目となり、そろそろ潮時を感じて8日間過ごしたお倉ヶ浜に別れを告げ北上しはじめた。

午後、大分県に到着。そのころには雨が降り出した。
サーフィン目的の今朝まで毎日晴れて帰り始めたら雨とは抜群のタイミング!
そしてここには今回の目的地のひとつ別府温泉や湯布院がある。
今夜は別府温泉で雨の露天風呂や温泉地らしいショーを観て旅の疲れを癒す。


おいらんショー


↑男です


7月20日木曜日


朝、湯布院の道の駅で待機してみたが雨は強くなる一方。各地で警報も出始め湯布院や黒川温泉、最後の博多観光までは見送り湯布院インターから恵那インターまでフル高速での帰り道となった。

高速のSAで休憩しても朝からやっぱり豚骨ラーメン。この旅では10杯以上の豚骨を食べた。海で仲良くなった九州男児は『中学生まで豚骨以外のラーメンがあるなんて知らなかった。』と、言っていた。それ以外は全部、中華そばだと思っていたらしい。確かに九州ではどこの店でも一番安い普通のラーメンは必ず豚骨だった!
また必ず食べに来るから、待っていてくれ〜!


最後も豚骨ラーメンに博多明太ごはん



7月21日金曜日


深夜割りを適用するため恵那インター直前のSAで睡眠。
日付が21日になってからETCゲートを通過して長いようで短かった2週間の旅を終えた。
行きはフル下道で帰りはフル高速。往復の移動距離は3050km。軽油でリッター20km近く走るマイカーも車泊日数が多くて平均17〜18km程度だった。しかしこの車のおかげで実現した格安サーフトリップだった(^^)v


まさに日向は『あくがれ』の土地となりました。